バックパッカー旅の計画を立てている人が最も気になるのが、「バックパッカーに必要な費用」や「バックパッカーの収入源」といったお金の事情でしょう。
低予算とは言え、バックパッカーは海外で数ヶ月〜数年ものあいだ旅を続けます。「沢山の資金が必要なのではないか?」「旅をしながら稼ぐ方法はないのか?」こうした疑問を持っている人は多いでしょう。
そこで、この記事では
- バックパッカーに必要な費用の目安
- 旅をしながら収入を得る方法
- 効率的に旅の資金を貯める方法
を紹介します。
多くの人にとって理想の形は、「日本で少額の資金を貯め海外へ行き、現地で収入を得ながら旅をする」スタイルでしょう。
ただ、旅をしながら海外で収入を得るのは、不可能ではありませんがハードルが高いです。
そのため、必要な全ての資金は、日本で貯めて旅を始めるのが一般的です。
バックパッカーに必要な費用の目安
高いイメージがある海外でのバックパッカー旅ですが、タイやインドなどのアジアであれば1ヶ月たったの10万円前後で過ごせるのが魅力。
例として、下記ではバックパッカーに人気の渡航先における、1ヶ月の滞在費目安を記載しています。
インドでの1ヶ月の滞在費用は5万円前後
飲食費計 | 13,000円 |
---|---|
宿泊費計 | 14,000円 |
交通費計 | 20,000円 |
観光費計 | 5,000円 |
その他計 | 5,000円 |
合計 | 57,000円 |
インドは物価が安く、屋台食は1食50円〜。有名観光地の入場料は85円程度〜。安宿なら1泊500円で宿泊できます。1ヶ月5万円前後で旅できます。
ただ、上記はあくまで格安で旅する場合の費用です。
5万円でインドを旅するのは、バックパッカー初心者にとっては少々過酷に感じるかもしれません。初心者は念のため10万円用意しておけば十分です。
タイでの1ヶ月の滞在費用は10万円前後
飲食費計 | 16,000円 |
---|---|
宿泊費計 | 40,000円 |
交通費計 | 35,000円 |
観光費計 | 8,000円 |
その他計 | 10,000円 |
合計 | 109,000円 |
「もう決して安くない」と言われるタイですが、地元の人たちの日常を垣間見る旅であれば1ヶ月約10万円で生活できます。
例えば現地人が食べるローカル食は1食約200円。ゲストハウスの宿泊費は、1泊約1,300円。また、首都バンコクでは、タクシー代が初乗りたったの約135円です。
ヨーロッパでの1ヶ月の滞在費用は20万円前後
飲食費計 | 75,000円 |
---|---|
宿泊費計 | 55,000円 |
交通費計 | 50,000円 |
観光費計 | 10,000円 |
その他計 | 10,000円 |
合計 | 200,000円 |
ヨーロッパの中でも、バックパッカーに人気のエリアは東ヨーロッパ一択です。
東ヨーロッパは西ヨーロッパや北欧に比べると物価が安いです。
食費の目安は1食約500円で観光地でも1食1,500円で食べられます。 安宿は1泊1,000〜2,000円。国から国へのバス移動は約2,200〜2,900円程度です。合計20万円もあれば不自由なく旅できます。
費用はそこまで高くない
航空券や持ち物など諸々の準備費用を大きく見積もっても、プラス10万円もあればお釣りがきます。
思ったより安いイメージを持たれたのではないでしょうか。
ただ、旅行期間がさらに長くなる場合は、月プラス2〜3万円余計に費用を準備しておきます。
ローカル食や安宿だけの節約生活は絶対に飽きるからです。たまには日本並みにクオリティの高い食事や宿を楽しみたくなります。
旅をしながら収入を得る方法
月10万円なら旅しながらでも稼げるのでは?と思われたのではないでしょうか。確かに月10万円を稼ぐのは可能です。では、具体的にどのようにしてバックパッカーが収入を得ているのか。
旅をしながら収入を得る方法は、大きく以下2つの方法が存在します。
- ネットビジネス
Youtuber、ブロガー、トラベルライターなど - 資格、○○師
美容師、日本語教師など
ただ、冒頭でも述べたように、旅をしながら収入を得るのはかなりハードルが高いです。
ネットビジネス
Youtuber、アフィリエイト、ブロガー、トラベルライター、プログラマーなどを指します。こうした仕事はパソコン1台、カメラ1台、そしてネット環境さえあれば誰でもこなせるのが最大のメリット。実際、上記の仕事で収入を得ながら世界を旅し続けているバックパッカーは多々存在します。
特にアフィリエイトやYoutubeといった所謂「ストック型ビジネス」とバックパッカーの相性はとても良いです。筆者自身もアフィリエイトで生計を立てていますが、最盛期はサイトを放置していても毎月100〜150万円の収入が継続して1年ほど続いていました。
働かず旅をしているだけなのに、口座には毎月お金が振り込まれる…という夢のような生活は確かに実現可能です。月20万円でも稼げれば、旅しながら、しかも貯金もしながら海外で好きなだけバックパッカーを続けられます。
<ライバル激増。収入を得るまでが大変>
しかし、こうしたノマドワーカー的な仕事は、旅できるレベルの収入を得られるようになるまでに膨大な時間がかかるのがデメリット。
例えばYoutuberやアフィリエイター、ブロガーなどは、動画(あるいは記事)を投稿したからと言って、必ずお金が発生するわけではありません。
お金を得られるようになるまで、自身のチャンネル(あるいはサイト)を育てなければいけません。
Youtubeの場合、収益化できるラインが「登録者数1,000人以上」「動画の総再生時間が直近12ヶ月で4,000時間以上必要」というのは広く知られた条件でしょう。
こうした人気商売でお金を稼げるようになるには、一朝一夕にはいきません。
ちなみに、筆者がアフィリエイトで月10万円稼げるようになるまでにかかった期間は約1年です。
また、コロナ禍による巣ごもり需要の影響で「在宅で手軽に始められる副業」として、多くの人がアフィリエイトやYoutubeに参入したため、とてつもない数のライバルが増えました。
現在、こうしたITサービスは「ユーザーの可処分時間の奪い合い」などと言われています。Youtuberやアフィリエイターは、少ないパイ(ユーザー)を奪い合っているのが現状です。
もし今、筆者が0からアフィリエイトを始めたならば、月10万円稼げるようになるまで2年はかかるでしょう。
もちろん戦略次第では、始めて1ヶ月で月10万円稼げるようになる可能性もあります。
ただ、「旅しながら片手間でやって、月10万くらい稼げたらいいな〜」くらいの気持ちでは絶対に無理だと断言します。
企業や組織が運営しているチャンネル(サイト)に勝つくらいのビジネス的戦略がないと、すぐに稼げるようになるのは難しいです。
<トラベルライターなら今すぐ稼げるが…>
「誰もがパソコン1台ですぐに稼げる方法」としてトラベルライターなどのライター業全般があげられます。
しかし、ライター業もライターとしての実績がない人や、始めたばかりの人だと単価が非常に安いです。
特にトラベルライターのような「専門的知識を必要としないジャンル」のライターは、「1記事5,000文字書いても報酬が4,000円程度…」と非常に安い単価で仕事を受けることになりがち。
お金を稼ぐために1日中仕事に追われ、旅どころではなくなるかもしれません。
資格、○○師
例えば美容師や日本語教師など、現地で職を手にすれば、移住できるレベルで収入が安定します。
SNSなどで「旅をしながら美容師として生活している人」などを見たことがないでしょうか。
ただ、海外現地で職を手にして稼ぐには、そもそも就労許可証が必要です。
就労許可証を持たずに働くと不法就労にあたり、罰金刑を科せられたり強制送還させられることもあります。
そのため、現地で職を手にして稼ぐのは、きちんとビザと就労許可証をもらい移住するつもりならありです。しかし、「旅をしながら(様々な国や地域を転々としながら)」となると非現実的です。
バックパッカーは日本での収入で旅の費用を稼ぐ方が無難
上記のようなノマドワーカーを除いて、基本的にバックパッカーに収入はありません。そのため、冒頭でも述べたように、日本で働き旅の費用を貯めるのが一般的です。
「お金を貯めて海外へ行く→貯金が底を尽きたら日本に帰る」というスタイルです。
旅の費用を「最短で」貯めるにはリゾートバイトが最適
日本であればアルバイト収入さえあれば、旅の費用を貯められます。
ただ、普通に生活しながらアルバイト収入だけでお金を貯めるのはハードルが高いでしょう。
友達との付き合い、家賃、食費、飲みに行くなど…様々なイベントを含めた生活費が発生するため、すぐにお金を貯めるのは容易ではありません。
一般に手取り20万円で、20万円貯金するには4〜5ヶ月かかると言われています。
そこで、「最短でバックパッカー費用を貯める」にはリゾートバイトがおすすめです。
リゾートバイトとは、いわゆる住み込みバイトのことで、全国各地の行楽地や観光地にて一定期間住みながら働くアルバイトを指します。
リゾートバイトの主なメリットは、以下のとおり。
- 正社員より縛りがない!
就労期間は1ヶ月~選べるので、目標金額に達したらすぐに旅に行ける - 無駄な出費がない!
(基本的に「寮費」「水光熱費」「食費」が無料。給料をそのまま全部旅費に回せる
無駄な出費が抑えられ、最短で多くの金額を貯金できる - 3ヶ月で100万円以上の貯金も可能!
繁忙期だと忙しいですが、その分稼げる(100万円あれば半年以上の旅費にも) - 旅しながら稼ぐバックパッカーの疑似体験!
リゾートバイトは日本全国のリゾート地に旅しながら稼ぐスタイル - 同じ夢を持った仲間と繋がれる!
バックパッカーの費用を貯めるため、リゾートバイトをしている人は多いので、旅人同士で友達になれたり情報交換や意見交換ができる
リゾートバイトはバックパッカーのためのバイトと言っても過言ではないでしょう。
筆者も20代の頃は「リゾートバイトでお金を貯めては海外へ行き、貯金が尽きたら日本へ戻りまたリゾートバイト→お金が貯まったら海外へ…」という生活を繰り返していた時期がありました。
上述したようにインドやタイ、東ヨーロッパであれば、1ヶ月5〜20万円あれば過ごせます。
旅しながら生活できるくらいの収入を得られるようになるには、多くの時間を費やします。
将来、バックパッカーしながら収入を得たい人は、1年後、2年後を見据えて、今から日々勉強を積み重ねましょう。
収入を得られるようになるまでは、リゾートバイトで効率的に旅の費用を貯金するのがおすすめです。
この記事を書いた人
伊藤 良二
伊藤 良二
3年間で10箇所のリゾートバイトを経験。現在は日本とタイの二拠点生活を送りながら、アフィリエイター兼WEBライターをしています。 タイの魅力はスバリ!「タイの寺院は美しいから」。
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