バックパッカーの服装において最も意識すべきは機能性です。お洒落やTPOをわきまえることも重要ですが、移動や屋外での行動が多くなりがちなバックパッカー旅では、動きやすさや通気性、速乾性、防寒性に優れた服を着用しておいた方が、急な気候や体温の変化といったその時々のコンディションに対応しやすくなります。
「機能性の良い服」と聞くと、値段が高いと思いがちですが、日本国内のユニクロやメジャーなアウトドアブランド用品店にて安く買い揃えられます。
衣類は3〜4日分もあれば十分なので、一から買い揃えたとしても、そこまで大きな金額にはならないでしょう。
今回の記事では、バックパッカーの服装例として、バックパッカー歴5年以上の筆者が
- 夏、冬それぞれの季節におすすめの服装
- バックパッカーらしさのあるお洒落な服装
- 用意しておきたいTPOをわきまえた服装
- おすすめの靴
- NGの服装
を紹介します。
バックパッカーの服装例。夏と冬
常夏の国ではアウトドアブランドの服がおすすめ
東南アジアやインドといった、常夏の国をバックパッカーする際に是非とも1着は用意してほしいのが、アウトドアブランドで有名なザ・ノースフェイスのTシャツ。
こういった大手アウトドアブランドのTシャツの値段は1着5,000円前後。ファストファッションブランドよりは少々高いですが、それでも機能性が桁違いに高いため「持ってて良かった」と思えます。
まずアウトドアブランドのTシャツはポリエステル100%のマイクロファイバー素材を採用しているため、通常のコットン素材Tシャツに比べ速乾性、通気性が高いのはもちろん、長年愛用しても型崩れやヨレがありません。
そして防臭効果もあります。防臭機能は結構重要です。なぜならバックパッカーって正直言うと汗臭い人が結構多いです…。汗臭いのって本当に印象が悪くなるんですよね(特に異性からの)。
- 通気性抜群
- 速乾性も抜群
- 型崩れしにくい
- 防臭効果もあり
そして長年使えるというタフさ。確かに普通のTシャツよりは高いですが、余裕で5年以上使用できることを考えると実は安いのです。
常夏の国を旅するならアウトドアブランドのTシャツを検討してみましょう。
ボトムスはカーゴパンツが便利!
カーゴパンツはカジュアルな見た目ながら機能性に優れています。まずジーンズよりも速乾性も通気性も高く、それでいてストレッチ性にも優れているため動きやすいです。街歩きはもちろん、トレッキングや雲海を見に行く時にも使えます。
また、筆者がカーゴパンツを愛用している一番の理由はポケットが多いため。製品にもよりますが、大抵のカーゴパンツは合計6つのポケットが付いています。ポケットが多いと、観光地のチケットやパンフレット、少額紙幣なども分けてポケットに入れられます。いちいちリュックや財布から取り出さなくてよくなるから便利です。
カーゴパンツも大手アウトドアブランドにて1着5,000円前後で購入できます。1着は持っておきたいです。
日焼けが気になる人はラッシュガードがあると便利
ラッシュガードとは、日焼け対策のために着用する薄手のスポーツウェアです。「着る日焼け止め」と呼ばれています。いちいち日焼け止めを塗る必要がなく、楽なのがメリット。
長袖ですが伸縮性と通気性に優れ、暑さを感じないのが特徴。筆者も常夏の国を旅する時や炎天下に長時間いる時は必ずラッシュガードを着用しています。
ラッシュガードは安いものだと1着3,000円程度で購入できます。肌が弱い人はラッシュガードも持参しましょう。
常夏の国では帽子も必須!
東南アジアやインドなどの常夏の国は日差しの強さが半端ではありません。特に遺跡巡りや寺院巡りをする時、炎天下に長時間いる時に帽子がないと本当に倒れそうになります。帽子は必ず持参しましょう。
羽織る服もあると良い
常夏の国であっても羽織るものは一着持っておきたいです。なぜなら暑い国ほど室内や機内では冷房がガンガンに効いています。
寒い国ではユニクロの軽量ダウンとヒートテックが大活躍!
寒国におけるマストアイテムはユニクロの軽量ダウン。旅行関係なく普段使いでもおすすめできる一着です。中でも筆者も愛用している「ウルトラライトダウン」は超優秀。
まず値段がたったの5,000円程度…!ダウンなのに上述したアウトドアブランドのTシャツより安い。安いうえに保温性が抜群に高く、登山で使用している人もいるくらい機能性が高いのです。
そして軽さ。なんとたったの200g前後。缶コーヒー1缶分くらいの重さしかありません。
さらに撥水素材なので、少量の雨なら問題なし。
また、付属の収納バッグに入れれば、手の平より少し大きいサイズに収まります。
バックパックの中に全ての荷物を入れるバックパッカー旅において収納性は非常に重要。
- 安い
- 軽い
- 撥水素材
- 保温性が高い
- コンパクトに持ち運べる
- 見た目はカジュアル
普段使いでも文句なしの超高機能。バックパッカー旅では絶対に持っていきましょう。
また、ボトムスの下に着用するヒートテックも忘れずに!
バックパッカーならではのお洒落!タイパンツも履きこなしてみよう
タイパンツとは、タイをはじめとした東南アジア各地で売られている薄手のバンツです。上写真のようなエスニックなデザインが特徴的。柄がお洒落なのと、通気性が抜群で履き心地が良い(寝間着にも良い)ことから、タイでは世界中のバックパッカーが愛用しています。
タイパンツを履くと、いかにも旅人という雰囲気になるのでテンションが上がります。上述したような機能性重視の服装も良いですが、たまにはこうしたバックパッカーならではなお洒落にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
タイパンツは東南アジアの土産物屋では必ず売られています。1着たったの1,000円程度です。
ヘナタトゥーやブレイズにも挑戦!徹底的に旅人になってみる
せっかくバックパッカーになるなら、徹底的に旅人スタイルファッションに挑戦してみてはいかがでしょうか。筆者のおすすめは、上述したタイパンツに合わせて、ヘナタトゥーやブレイズもやってみること。
ヘナタトゥーもブレイズの店も、バックパッカーが集まる安宿街には必ずあります。ヘナタトゥーは1,500円くらい。ブレイズは店にもよりますが、おおむね6,000円くらいです。
ヘナタトゥーは1〜3週間程度で自然に消えるタトゥーです。1ヶ月くらいのバックパッカー旅に丁度よく、気軽にお洒落できます。
タイパンツ、ヘナタトゥー、ブレイズ!これで完全に旅人モード。やはり格好から入るのも大事です。旅人ならではのお洒落を楽しんでみるのもバックパッカーの醍醐味です。写真を撮っておけば素敵な思い出になります。
TPOをわきまえることも重要
バックパッカーだからといって、よれよれのTシャツや何日も洗ってなさそうな服装など、悪い言い方ですが貧乏くさい格好をするのはやめておいたほうがいいです。たまに高級ホテルでTシャツにハーフパンツ、サンダルで歩いている人を見ますが、さすがに格好悪いです。
また、単純に舐められます。外国では身なりが悪い人は露骨に無視されたり(レストランで店員を呼んでも聞こえないふりをされたり)、身なりが悪い人に対して露骨に嫌な顔をする人は珍しくありません。
また、途上国であっても、ちょっとお洒落なレストラン、ルーフトップバー、ディスコ、高級ホテル、格式の高い宗教施設に入る時はドレスコードを設けています。
(タイの格式高い寺院。ハーフパンツやスカート、露出の高い服装は入場を断っている)
そのため、ハーフパンツやカーゴパンツ以外にもチノパンもしくはジーンズ、加えてTシャツ以外にも襟付きのシャツを持参しておきましょう。
筆者はユニクロの襟付きポロシャツを必ず持参しています。
靴は履き潰して良いものやアウトドアサンダルがおすすめ
寒国であれば普通のスニーカーを履いていけばOKです。ただ、バックパッカーは徒歩移動が多くなりがちなので、高価なスニーカーは不要。履き潰しても構わない安物のスニーカーが良いでしょう。
常夏の国でも上述したTPOに合わせてスニーカーは一足持っておきたいですが、普段使いでおすすめなのがアウトドアサンダル。
アウトドアサンダルは本当に優秀です。普通のスリッパやサンダルに比べて見た目が良いうえに、頑丈で水陸両用、さらには遺跡観光や街歩きなどオールマイティに活躍します。
普通のスニーカーやサンダルだと、遺跡のような地面がゴツゴツした場所を長時間歩くと足裏を痛めますが、アウトドアサンダルは本底が分厚いため足裏を痛めません。トレッキングなどにも利用できます。
また、通気性にも優れているため蒸れにくく、長時間履いても足が臭くならないのもメリット。
アウトドアサンダルはKEEN(キーン)のユニークがおすすめ
アウトドアサンダルの中でも、筆者も愛用している特におすすめのサンダルがKEEN(キーン)のUNEEK(ユニーク)というブランドのサンダル。
上述したアウトドアサンダル本来の機能に比べ、ファッション性にも優れたサンダルです。例えば上写真のように靴下も履けば、普通の靴にしか見えません。サンダル不可のドレスコードを設けている場所も止められずに入場できます。
機能性良し、見た目もカジュアル!バックパッカーでキーンのユニークを愛用している人は筆者含めて多いです。
こんな服装はNG!
短期旅行とは違って、バックパッカーだからこそNGな服装もあるので紹介します。実はバックパッカーは服装がトラブル原因になることも度々あります。そのため、以下のような服装は絶対に避けましょう。
- 高価なブランド服やアクセサリー
- 過度に露出が高い服装
高価なブランド服やアクセサリー
バックパッカー旅中もお洒落をしたいという理由で、たまに高価なブランド服やアクセサリー、時計を付けている人がいますが、バックパッカー旅においてブランド服でお洒落に着飾るのはデメリットが多いです。メリットはありません。
単純に窃盗のターゲットにされます。また、人気のない場所を歩いていたら最悪強盗に遭ってもおかしくありません。
そもそも移動が多いバックパッカー旅では、何度も何度も服をバックパックから出し入れするので、服を宿に忘れてきた…なんてことも度々あります。
そのため、最悪なくなっても構わない服を持参すべきです。
時計やサングラスを付けるのは構いませんが、露店で買えるような安物が良いでしょう。
過度に露出が高い服装
特に女性が注意したいのが露出。欧米の女性バックパッカーは露出度が高い服装をしている人が多いですが、真似しないほうがいいです。欧米人の女性バックパッカーは多くの人達が痴漢被害に遭っています。
肌を露出して得することは何一つありません。痴漢被害に遭わないまでも、売春婦と間違われて、いきなり「How much ??」なんて声をかけられて不快な思いをすることもあるでしょう。
露出が高い服装だけは(特に女性は)絶対にNGです。
ちなみに男でも露出度が高いとゲイが寄ってきて面倒なことになることもあります…。
リゾートバイトでバックパッカー的な生活・服に慣れる
いかがでしたか。バックパッカーの服装はTPOに応じて見た目を重視したり、機能性を考慮したり意外と考えることが多いです。旅慣れていない人にとっては「本当にこの服で大丈夫かな?」と不安に思うこともあるでしょう。
そこで、旅慣れしながら、衣類など旅に必要なものを購入する資金を貯めるためにも「リゾートバイト」をはじめてみるのもおすすめです。
リゾートバイトとは、日本各地の観光地や行楽地にて住み込みで働くアルバイトです。日本全国を旅をするように移動して働けるため、国内でバックパッカーをするような生活を経験できます。バックパッカーと生活様式が非常に似ているため、リゾートバイトを経験することでバックパッカー旅の要領が掴めます。
リゾートバイトで持参する衣類の量もバックパッカーと同様で3〜4日分であるため、リゾートバイトを経験することで自分に合う旅の服装、旅におけるTPOに応じた服装を理解できようになるのです。
衣類を含めた旅に必要な資金を稼ぐ意味でも、バックパッカー旅に慣れる意味でも、まずはリゾートバイトを始めてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
伊藤 良二
伊藤 良二
3年間で10箇所のリゾートバイトを経験。現在は日本とタイの二拠点生活を送りながら、アフィリエイター兼WEBライターをしています。 タイの魅力はスバリ!「タイの寺院は美しいから」。
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