普段何気なく訪れている寺社仏閣ですが、神社とお寺の違いは何?と言われて、パッと答えられる人は意外と少ないと思います。
実は、信仰や参拝方法、建物の違いなど、様々な違いがあるんです。
そこで今回は、普段何気なく訪れている神社とお寺の違いについて紹介します。
神社とお寺は「信仰・宗教」に違いがある

神社とお寺の大きな違いは信仰する宗教にあり神社は神(神道)で、お寺は仏(仏教)を信仰しています。
では、それぞれの宗教の違いについて、わかりやすく解説していきます。
神社は「神道」

神社が信仰している「神道」とは日本古来の宗教で、一般的な宗教には教祖がいますが、神道には教祖もなく、教義や経典もありません。
山、海、風などの自然をはじめ物や土地など、ありとあらゆるものに神様が宿るという思想に基づいています。
それらは数が限りなく多いため「八百万(やおよろず)」という言葉を用いて「八百万の神」と呼ばれ、多数の神様を崇拝します。
お寺は「仏教」

日本で生まれた神道と違い、大陸から中国を経由して日本に伝えられた外来宗教の1つ。
実在したとされる釈迦(ガウタマ=シッダールタ)という人物が開いた宗教で、彼が死ぬまでに説かれた教えを仏教といいます。
お寺は、釈迦の教えを広めるための宗教施設であり、日本のみならず世界各国にあります。
参拝の「作法」が違う

根本的な違いについて学んだあとは、実際に神社やお寺を訪れた際の参拝の違いを紹介します。
参拝方法について知っているよという人も、あらためておさらいしてみてください。
※寺社仏閣ごとに違う場合もあるので要確認
神社は「二礼二拍手一礼」
①鳥居の前で一礼
②手水舎で身を清める
③礼拝
(1) 一礼し鈴やドラを鳴らす
(2) お賽銭を入れる
(3) 二礼二拍手一礼(深いお辞儀を2回繰り返し、二拍手したら両手をきちんと合わせて祈る。最後にもう一度深いお辞儀をする)
<ポイント>参道の中央は神様が通る道なので避けて左右を歩く
お寺は「合掌」
①山門の前で合掌し一礼
②手水舎で身を清める
③礼拝
(1) お賽銭を入れる
(2) 指をまっすぐ伸ばし合掌
<ポイント>合掌する際は手は叩かない
「建造物」が違う
神社にあってお寺にない物、またその反対も……。
ここからは、神社だけ、お寺だけにあるというものを紹介します。
神社にあるものとは?
鳥居

神社への入り口にある鳥居は、境内と現実世界とを分ける境界線としての役割を果たしています。
黒、白、赤、石造りのものなど多種多様。
<豆知識>
江戸時代までは、神社とお寺は一緒に建てられることが多いけれど、明治政府によって発令された「神仏分離令」により、以来神社とお寺は区別されるようになりました。そのため、お寺だけど鳥居が残っている場合もあります。
狛犬(こまいぬ)

狛犬とは、参道の両サイドにいる獅子や犬に似た動物の像のことです。
神社の守護神として、災いを防ぎ、神聖な場所を守る魔除けの役割があります。
実は、よく見ると左右対称ではないらしい……!訪れた際にはぜひ注目してみてください。
<豆知識>
稲荷神社では「狐」、天満宮では「牛」など、神社によってモチーフになる動物は異なります。
お寺にあるものとは?
三門・山門(さんもん)

三門は、お寺の正式な入口のことで、正門のことを指す言葉です。山門ともいい、お寺の多くは山に建立された寺院であったことに由来しています。
金剛力士(仁王様)

お寺の門の両脇に怖い顔をして太い棒を持って立っている金剛力士。お寺の入り口で悪いものを追いはらう門番の役割を果たしています。
口を開けているのが阿形(あぎょう)像で、口を結んでいるのが吽形(うんぎょう)像です。
御朱印の違いを解説

神社の場合は、神社名がメインに書かれています。

一方でお寺の場合は、仏様の名前が真ん中に墨書きされることが多いです。
どちらも、参拝した証としていただく目的は変わりません。
神社とお寺による大きな違いはありませんが、バラエティに富んだデザイン性の高い御朱印は、何かと注目を集め話題になっています。
御朱印に興味がある人はこちら
【初心者向け】御朱印帳の正しい使い方・御朱印集めのマナーをサクッと解説
神社とお寺にまつわるQ&A
初詣は神社とお寺のどちらに行くべきですか?
初詣は神社でもお寺でもどちらでもOKです。
昔は先祖が祀られているお寺や、自分が住む地域の神社(氏神様の神社)に行く人が多かったですが、近年は自分にゆかりがない有名な神社やお寺に初詣する人が増えています。
厄除けや厄払いは神社?それともお寺ですか?
厄除けや厄払いの祈祷を受けられる場所であれば、神社でもお寺でどちらでもOKです。
厄除け・厄払いについて興味がある人はこちら
関東の厄除け最強スポット5選!厄年に関する豆知識も紹介
神社やお寺に勤めている人はどんな人ですか?
神社に勤めている人は「神職」や「神主」、「宮司」と呼ばれます。大学を卒業していて資格を取得すれば誰でもなれます。
また、お寺に勤める人は「僧侶」や「お坊さん」と呼ばれ、仏教専門の学校で仏教について学び、多くの場合、宗派の修行が必要です。
大師・神宮・大社って神社ですか?お寺ですか?
<大師>
位の高い僧侶のことを指す言葉なので「寺」のことです。
<神宮>
神社と同じ神様が祀られているので「神社」のことです。皇室の祖先など皇族と縁が深い神社のことをいいます。
<大社>
神様を祀った「神社」のこと。もともとは島根県にある出雲大社を指す社号でしたが、戦後は歴史ある神社やその地域で一番大きい神社が呼ばれるようになりました。
次回の参拝の楽しみに!

神社とお寺の違いについて、信仰や宗教、参拝方法、御朱印、建物・建造物を例に紹介しました。
こんな違いがあったんだ~!という新たな発見はありましたか?
次回、神社やお寺を訪れた際には、色々な違いのポイントにぜひ注目してみてください。
この記事を書いた人

あやたか
あやたか
リゾートバイト経験アリの中の人ことあやたかです。国内外問わず旅に出ることがとにかく大好き!海外は20ヶ国以上、国内は47都道府県全制覇!自他ともに認める「フッ軽」さんです。
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