日本三景ってどこ？行き方や見どころを徹底ガイド

日本三景って聞いたことはあるけど、3つ全部知っていますか？この記事では、そもそも日本三景ってどこなの？誰が決めたの？など、行き方や見どころについて解説します。また、それぞれの地ならではの楽しみ方もご紹介します。

日本三景とは？どこにあるの？

日本三景とは、松島（宮城県）、天橋立（京都府）、宮島（広島県）の3つの日本の美しい景勝地のことです。

日本三景を選定したのは、林春斎（はやししゅんさい）という江戸時代に活躍した学者です。全国を旅していた林春斎は、旅先で出会った美しい景観を記録しており、1643年（寛永20）に著した日本国事跡考の中で、陸奥国の松島、丹後の天橋立、安芸の宮島を「三処奇観」と述べたことがはじまりと言われています。以来この3つの景勝地が「日本三景」として認識されるようになり、国内外から多くの観光客が訪れています。

林春斎の生まれた日である7月21日は、「日本三景の日」に制定されています。

松島・天橋立・宮島3つの景勝地を徹底ガイド

大小260余りの島々の景観が美しい【松島（宮城県）】

松島はどこにあるの？

松島は、東北地方・宮城県松島町にあり、松島湾内外に浮かぶ大小約260の島々の総称です。首都圏や仙台方面からのアクセスが良いのも魅力の一つ。首都圏からの場合、東京駅から新幹線で仙台駅までは1時間30分程で到着。仙台駅から松島海岸駅までは電車で約40分と、都心部からも気軽に訪れることができます。電車下車後は、約10分歩けば松島観光の起点にもなる海岸の観光船乗り場まで行けます。

＜アクセス＞
新幹線：東京駅から東北新幹線で仙台駅まで約1時間30分
電車：仙台駅からJR仙石線で松島海岸駅まで約40分
車：仙台市街地から約45分

松島の見どころは？

松島を訪れたら、遊覧船に乗ってまずは島々を巡るのが観光の定番です。地殻変動によってはるか昔は丘陵だった土地が沈下し、山や丘の頂上部分のみが残り大小様々な島が生まれたそうです。全ての島に名前が付いているというから驚き！船上から色々な形をした島々を眺めて自然の偉大さに思いを馳せてみては？

松島に行ったら体験したいことベスト3

＜【笹かまぼこ】を焼いてみよう＞

松島蒲鉾本舗では、仙台名物の笹かまぼこを自ら焼いて食べる体験ができます。笹かまぼこを受け取ったら、かまぼこがぷくっと膨らむまで網でじっくり焼き、こんがりきつね色の焼き目がついたら出来上がりの合図です。自分で焼いた笹かまぼこの味は格別！

＜お寺で【数珠】を手作りしてみよう＞

紅葉のライトアップが美しいことで有名な円通院では、法事やお墓参りなどで仏様に合掌する際に手にかける数珠を手作りすることができます。色とりどりの数珠玉の中から大小合わせて30個、自分好みの玉を選び紐に通していきます。完成後、選んだ石にまつわる意味を説明してもらえるので、作る以外にも楽しみがあります。

＜赤い橋を渡って【島散策】をしてみよう＞

全長約250ｍある一際目を惹く赤い橋・福浦橋を渡ると、福浦島に到着。島内は約30分あれば一周できる大きさで、平坦な道も多く気軽に島散策ができます。200ｍを超える長い橋を徒歩で渡るのも、なかなかできない体験です。

天に架かる橋のように見える神秘的な風景【天橋立（京都府）】

天橋立はどこにあるの？

天橋立は、近畿地方の京都府宮津市に位置し、海の流れによって運ばれてきた砂礫が何年も堆積して現在のような珍しい地形が作り出されました。天に架かる橋のように見えることから「天橋立」という名が付いたそうです。京都や大阪などの都心から行くには、電車やバスがおすすめです。天橋立駅から数分歩くと観光船の乗り場があり、天橋立観光の起点になっています。

＜アクセス＞
電車：京都駅からJR山陰本線・京都丹後鉄道「特急はしだて」で天橋立駅まで約2時間
電車：大阪駅から高速バスで天橋立駅まで約2時間30分
バス：京都駅から高速バスで天橋立駅まで約2時間

天橋立の見どころは？

全長約3.6㎞ある天橋立は、大小合わせて約8000本の松が生い茂っていて、歩いて散策を楽しめる他、レンタサイクルや船に乗っても楽しむことができます。眺望スポットが複数ヶ所あり、見る場所によって眺めが変化するので色々な角度から天橋立を楽します。

天橋立おすすめ眺望スポットベスト3

＜アトラクションも楽しめる眺望スポット【天橋立ビューランド】＞

文珠山の山頂にある展望台で、天橋立を南側から一望できます。龍の体駆をイメージして造られた回廊からの眺めもピカイチ！眺望スポットとして人気なのはもちろんですが、園内はサイクルカーや観覧車、メリーゴーランドなどの乗り物も楽しめるちょっとしたテーマパークになっています。

＜天橋立名物“股のぞき”発祥の地【傘松公園】＞

笠松公園は天橋立を北側から眺められるスポットで、龍が天に昇っていくように見えることから、縁起が良い景色と言われています。天橋立の方向に背を向けて立ち、股の間からのぞきこむ「股のぞき」発祥の地としても有名です。

「雪舟が描いたことからその名がついた【雪舟観展望所】」

みつばつつじの群生地として知られる獅子崎稲荷神社の上にある展望所で、水墨画で有名な雪舟が絵に描いた国宝「天橋立図」と構図が似ていることから「雪舟観（せっしゅうかん）」と呼ばれています。階段を5～10分程登っていくので、スニーカーで行くのがおすすめ！ここからは「横一文字」に天橋立を見ることができます。

国内外から絶大な人気を誇る【宮島（広島県）】

宮島はどこにあるの？

広島県廿日市市の瀬戸内海広島湾に浮かぶ厳島にあり、通称「宮島」と呼ばれています。宮島観光に向かう拠点、フェリー乗り場がある宮島口までは、JR宮島口駅まで電車でJR広島駅から約25分、宮島口駅からは徒歩5分程でフェリー乗り場に行けます。フェリーに乗れば10分程で宮島桟橋に到着。宮島桟橋には他にも、広島港や平和公園（原爆ドーム）からも船が出ています。広島市街地からのアクセスが良く、宮島観光は広島市内から日帰りで楽しむことができます。

＜アクセス＞
船：宮島口から宮島桟橋までフェリーで約10分
※宮島口駅までは広島駅からJR山陽本線で約25分
船：広島港（宇品港）から宮島桟橋まで高速船で約20分
船：平和公園元安橋桟橋から宮島桟橋まで高速船（世界遺産航路）で約45分

宮島の見どころは？

宮島一番の見どころは、世界遺産にも登録されている厳島神社で、国内外から絶大な人気を博しています。本殿は平安時代に建てられたもので、災害などに見舞われながらもがその度に修復され1400年以上の歴史がある神社です。島全体が神の島として崇められています。また、海の上に立つ朱色の厳島神社の大鳥居は宮島を象徴する風景で、潮の満ち引きによっては鳥居まで歩いて行くことも可能です。

宮島に行ったら絶対に食べたいグルメベスト3

＜全国有数の牡蠣の産地で食べる【焼き牡蠣】＞

広島は牡蠣の産地として全国的にも有名です。全国ではじめて殻が付いた状態で牡蠣を焼いた、焼き牡蠣発祥のお店があるのも宮島です。栄養価の高い瀬戸内で育った牡蠣は、ギュッとうま味が詰まっていて絶品！

＜宮島のお土産の定番【もみじ饅頭】＞

もみじの形をしたカステラ生地の中に、あんこをはじめクリームやチョコレートなどが包み込まれたスイーツで、宮島のお土産の定番です。衣をつけて揚げたもみじ饅頭は、外側はカリッと中はなめらかな食感がたまらない一品です。写真映えするグルメとしてSNSでも頻繁に投稿されています。

＜宮島の新名物【ペったらぽったら】＞

もち米とうるち米で作ったおにぎりのようなものの上に、牡蠣や穴子を乗せて秘伝のたれで焼いた宮島の新名物！もちもちとした食感と、牡蠣や穴子の素材のうま味がコラボレーションした新感覚のグルメで、TVなどでも紹介され話題を呼んでいます。

さいごに

いかがでしたか？日本三景について行き方や見どころなど紹介しました。それぞれ歴史があり、雄大な自然景観が魅力的な日本三景、日本人なら死ぬまでに制覇はしておきたい3つの景勝地へ、ぜひ足を運んでみてください。