日本三大珍味は、このわた・からすみ・塩うにです。
ではこの3種、いつ誰が決めて、なぜ選ばれたのでしょうか?
この記事では、日本三大珍味の由来や各珍味の産地、作り方などを紹介します。さらに、なかなかお目にかかれない食べられたらラッキーな珍味5つ厳選してお伝えします!
日本三大珍味は、このわた・からすみ・塩うに
諸説ありますが、日本三大珍味はいつ・誰が・どのように選定したのかは、はっきりとわかっていないようです。
少なくとも江戸時代から「天下の三珍」と呼ばれ、幕府の献上品として納められていました。
次にこれらの珍味について詳しくみていきましょう。
なまこの腸を塩漬けにした「このわた」
このわたとは、なまこの腸を塩漬けにして熟成させたもの。原料となる腸は5㎏のなまこからわずか100g程度しか取れないため、とても貴重です。
平安時代に能登から朝廷に献納されたと記されているため、少なくとも840年以上前からこのわたは、作られていました。
このわたはそのまま食べるのが一般的で、ほんのり甘味があり、イカの塩辛のようなコリコリとした食感が特徴。能登(石川県)、三河(愛知県)などで生産されています。
ねっとり濃厚な味わいの「からすみ」
からすみとは、出世魚として知られるボラの卵巣を塩漬けにして乾燥させた食べ物です。
その歴史は古く、ギリシャ、トルコ、エジプトでも作られ、1652年4代目将軍徳川家綱の時代に中国から長崎県に伝わったといわれています。江戸時代では150年もの間、将軍家に献上され、現代でも贈答品や高級な土産品として重宝されています。
味は、ねっとり濃厚で程よく塩加減があるため、あつあつのご飯やパスタの具材として楽しめます。お酒のおつまみとしても相性がぴったり。
からすみと言えば長崎県と言われるほど有名ですが、香川県ではさわら、またはサバの卵巣を使って、からすみを生産しています。
潮の香りと濃厚なコク「塩うに」
塩うにとは、うにの生殖巣と塩を混ぜ合わせてペースト状にしたもので、うにの塩辛とも呼ばれています。
原料となるばふんうには2~3cm程度と小さく、100個のうにから作られる塩うには、わずか100gだとか。
奈良時代の木簡に、福井県から献上されたと記録が残っており、その頃から塩うにが作られていたと推定されています。
食べ方は、ご飯やチーズと組み合わせたり、パスタに和えるなどさまざま。潮の香りとうにの濃厚なコクが特徴で、風味豊かな味わいが楽しめます。
生産地は、ばふんうにの主な産地である福井県の「越前塩雲丹」が有名です。
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そのまんま食べよう「たこまんま」
全国ではあまり知られていないけど、北海道なら知らない人はいない珍味!それはたこまんまです。
たこまんまはタコの卵で「タコの子」や藤の花に似ていることから「海藤花(かいとうげ)」とも呼ばれています。
加工品は市場に出回っていますが、生のたこまんまは主に北海道内で消費されています。
食感はプチッとしていて、噛むとトロっと口の中に広がり、卵黄をさらに濃厚にした味わいなんだとか。
北海道の回転寿司でも食べられることがあるので、北海道を訪れた際は、ぜひご賞味ください。
食べるのに勇気がいる……「ウミガメ」
「えっ、ウミガメが食べられるなんて!」と驚いた人も多いでしょう。
八丈島や小笠原諸島では、貴重なたんぱく源として古くから食べられていました。この食文化が今も根付いており、島内の飲食店ではウミガメの料理が提供されています。
しかし、ウミガメは絶滅危惧種に指定され、現在は捕獲が制限されています。そのためとても貴重な珍味の一つです。
ウミガメの刺身は、馬肉のようなあっさりとした味わいで、クセもほとんどなく食べやすいと評判。煮込み料理は地域によって異なりますが、醤油と砂糖などで煮込むと、豚の角煮のように、脂のうまみが口いっぱいに広がり豊かな味わいが楽しめます。
チャレンジしてみたい「ヤシガニ」
ヤシガニは、オカヤドカリ科に属する生き物で、名前に「カニ」と入っていますが、実はヤドカリの仲間です。
日本では沖縄本島や宮古島、八重山諸島などの暖かい地域に生息しています。
沖縄では古くから、ヤシガニは珍味として食べる文化がありました。しかし、近年は数が減少しており、現在は絶滅危惧II類に指定され、捕獲を禁じている地域もあります。
ヤシガニの調理法は、茹でて食べるのが一般的。カニと同様に甲羅の中に味噌があり、独特の甘みと苦み、そして濃厚な旨みが特徴です。沖縄本島や石垣島、宮古島などの飲食店で食べられます。
野生のヤシガニの中には毒を持っている個体もいるため、自己判断で調理するのは危険です。必ず飲食店などで食べましょう。
レア中のレア!「国産トリュフ」
※画像はイメージです。
独特な香りを放つ高級きのこ、トリュフ。世界三大珍味の一つであるトリュフは、なんと日本でも採れるんです!
1976年に国内でトリュフが発見されて以来、現在では20種類以上が確認されています。トリュフは、北海道から九州まで広く分布していますが、土の中で成長し、地上にはほとんど姿を見せないため、見つけるのが難しく非常に貴重な珍味です。
しかし、国産の黒トリュフは人工的に発生させることに成功したため、将来気軽に食べられる日が来るかも!?
北海道以外で食べられる日は来る?「オオノガイ」
オオノガイは干潟などにいる二枚貝。縄文時代から食用として重宝されましたが、現在は北海道など一部地域でしか漁が行われていません。
有名なのは、北海道根室市で採れるオオノガイ。年に2回しか漁が行われず、市場での流通量は極めて少ないことから、幻の珍味といわれています。
獲れたオオノガイは天日干しされた後、地元の漁協などで販売され、お酒のつまみとして人気を集めています。
日本にはまだまだ知らない珍味がある!
日本三大珍味と、日本の希少な珍味5選をお伝えしました。
初めて知った珍味があったのではないでしょうか?
旅先などで食べられる機会があったら日本の珍味をぜひ、食べてみてくださいね!
この記事を書いた人
みねちー
みねちー
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